小型船舶操縦士試験 ~学科試験編②~
学科試験をクリアするには
学科試験において、合格基準をクリアにはやはり最低限の勉強は必要です。テキストの読み込みは最低でも3回程度は必要だと思います。
また、テキストの内容が記憶できているかを確認するためにも問題集を解くことは必要だと思います。
とは言っても、講習から試験まで時間に余裕がない方も多いと思います。
問題集は同じ形式の問題がいくつも続けて出題されていることもあるので、時間に余裕がない場合には、解けた問題と同じ形式の問題は飛ばして解くなどして、一部分だけではなくなるべく全体を解くようにします。
そして、時間ができた時に飛ばした問題を解いていくと、問題集全体をカバーしていくことができます。
一般科目について
一般科目は一級・二級を受験するすべての方が受験する科目です。
(すでに操縦免許や海技資格を持っている方は、一部の試験科目が免除され、試験時間も短縮されます。)
一般科目は、小型船舶操縦者の心得及び遵守事項、交通の方法、運航の3つに分かれています。
小型船舶操縦者の心得及び遵守事項については、問題文から何となく答えが予測できてしまうような問題も多いように思います。
ここは得点を稼ぎやすい範囲です。時間が無くて問題集の前の方しか解いていない場合、その他の科目で得点が稼げなくなりますので、上の「学科試験をクリアするには」で記載したとおり、問題集の全体を解くことが重要になってきます。
交通の方法については、実技講習や実技試験にも関わってくる箇所です。
各種船舶間の航法(一般の動力船より帆船が優先するなど)などはしっかり押さえておきたいところです。
運航についても、ロープワークや法定備品、基本操作など実技講習や実技試験に関わる箇所があります。
ロープワークは、テキストを見るよりもYouTubeなどの動画で見た方が分かり易いと思います。
法定備品は、名前とその備品が一致しておくようにしておきましょう。
また、一級を受ける場合は、海図の問題が出るので、偏差と自差、速力や所要時間、距離の計算もできるようにしておく必要があります。気象・海象の問題も出るので、天気の基礎知識は押さえておいた方がより得点に繋がりやすいと思います。
次回は、一級の方が受験する上級科目(上級運航Ⅰ・上級運航Ⅱ)についてご説明します。